住宅をコストを抑えて建てるためには、いくつかの手立てがあります。ここでは、単なるローコスト住宅・低コスト住宅では無く、こだわりある注文住宅・オーダー住宅をコストを抑えて実現する方策について言及する。
- 面積を抑える
- 仕様・仕上げを抑える
- 単純な形状とする
- 発注方式を工夫する
1.面積を抑える。 単純に面積が小さければ、安くはなる。だからと言って、単純に全てのスペースを縮小するというのでは上手く無い。大事な場所は、しっかりとスペースを割き、不要なスペースを削減する。機能性、快適性を考慮しながら、間取りプランニングの工夫が必要となる。
2.仕上げ・仕様を抑える。 抑えるとは表現したが、規格住宅や建売住宅などで一般に普及している仕上げ・仕様から更に削減するということは難しい。ローコスト住宅を特集した雑誌などの記事では、仕上げ・仕様でのコスト削減の方策があるように表現されることもあるが、大抵の場合、比較起点が単に高いということが多い。 従って、オーダー住宅において、コストを抑えるには、仕上げ・仕様のこだわりポイントを絞り抑えるということとなる。
3.単純な形状とする。 複雑な形状となると当然コストが上がる。同じ面積でも壁面量も増える。ただ、この点は、デザイン性・機能性などとのバランスの問題なので、あまり気にし過ぎても賢明では無いところです。
4.発注方式を工夫する。 ローコスト住宅に強い工務店、ローコストに取り組もうという意欲の高い工務店・設計事務所・建築家に依頼する。設計事務所・建築家へ依頼すると追加的な費用が発生するイメージはあるがコストダウン調整を施主の立場で行う専門家がいることは心強いし、実際、効果も高い。分離発注や一部別途工事発注などの方式もあるが保証問題の不明確性などハードルも高いので慎重になった方が賢明だと言える。
以上、注文住宅・オーダー住宅をコストを抑えて実現する勘所について記述した。単なるローコスト住宅とは違い、価値観・実現したいライフスタイルは多種多様であり、最適なバランスポイントにも違いがある。一要素に固執することなくバランス感覚ある最適解を信頼出来る専門家とともに行うというのが一番の勘所なのかもしれません。