3階建て狭小住宅の間取り図
都心部で計画する三階建て住宅は、土地が狭くなることが多く必然的に三階建てとなるとケースも多い。
勿論、都心部でも、二世帯住宅・賃貸併用住宅、ビルトインガレージ住宅などで、狭小地でなくとも三階建て住宅の計画となるケースはあるが、ここでは、階当たりの面積に制限がある狭小地での三階建てについて記述することとします。敷地面積15坪程度、建築面積10坪程度、延べ床面積30坪程度の狭小住宅の計画を目安となります。
3階建ての狭小住宅を建てる上で主に迷う点としては、
1.駐車場を設けるか?
2.主要階は何階か?
3.部屋数は?
4.浴室水廻りの階は?
1.駐車場を設けるか?
駐車場を必要とされるケースが圧倒的に多いが駐車場不要で計画出来れば、間取りの可能性はかなり拡がる。極端な狭小地であれば諦めもつけやすいが、そうで無い場合は迷うところ。最近では、カーシェアなども増えてきたので、ライフスタイルとも考慮しながら柔軟に考えていくこともオススメです。
2.主要階は何階か?
主要となるリビングダイニングは、二階となることが多く、ほとんどのケースでオススメします。
狭小地では無い場合・1階から眺望が見込まれる土地では1階を主要階とするのも良いと思います。また、3階からであれば特別の眺望が見込まれる場合・3階からしか採光が見込めない土地では、3階とするのも良いでしょう。その場合、食材運搬がデメリットとなるところではありますが、エレベーターまたは小型ダムウェーダーなどの設置が可能であれば、問題ないところです。
3.部屋数は?
部屋数については、狭小住宅でなくとも迷うところ。特に客間についてどう考えるか?一般的な間取りでは、リビング脇に和室を設けるケースは多いが、利用想定をしっかりとした方が良い。リビング脇に部屋があることは確かに便利。しかし、全体面積が限られている狭小住宅では本当に必要なのかは考えるべき。
4.浴室水廻りの階は?
一般的な狭小住宅の間取りでは、1階に設けることが多い。建築面積に多少余裕があるケースでは、メイン階である2階に設けることもある。個人的には、3階に浴室水廻りを設けることもオススメしている。日当たり条件が充分でないことも多い狭小住宅では、明るく開放的な3階に水廻りを設けることはメリットも高い。何より物干しスペースを近場に設け易く、洗濯動線がコンパクトになるメリットがある。
以上、三階建て狭小住宅の主な検討ポイントを列挙した。実際の計画においては、土地面積、建築面積、計画要望など多くの条件からバランス良く計画するのが重要となります。