3階建ての家の間取り:子供部屋の位置は何階?

 建築と建てる3階建てのデザイン注文住宅


都心部において、家を建てる際、敷地面積的に制約がある場合、3階建ての家を選択することとなる。
敷地が狭いので、1階では、プライバシー性の確保が難しいことが多く、また、採光も充分では無いことも多い。従って、メインとなる空間であるLDKを2階とすることが定石となる。そこで、問題となるのが、3階建ての家で、子供部屋の位置は、何階にすべきか?


3階建ての家で、子供部屋の位置は、何階にすべきか?

一般的に、子供部屋は、1階にした方が良いという考え方は少ない。つまり、3階にした方が良いと。では、本当に、1階では無く、3階にした方が良いのか?

ここでは、以下2点の視点から論じてみることとする。

1.リビング階段神話?
2.子供部屋の快適性?
3.結論

>>>3階建ての家:子供部屋1階の間取り事例
>>>3階建ての家:子供部屋3階の間取り事例

1.リビング階段神話?

3階建ての家に限らず、間取りのアドバイスの本で、頻繁に言われる意見として、子供部屋への動線は、リビングを通る動線にするのが良いという意見がある。つまり、リビング階段、リビングに階段があれば、子供が帰宅した際に、顔を合わせることとなり、子供の様子が分かるという意見。

3階建ての家の間取りで、子供部屋の位置は、リビング階段を通った3階が良いのか?

確かに、子供が自室に直行することなく、共用部であるリビングで顔を合わせることは、メリットとなる。また、上階に子供部屋があるということは、セキュリティー的にも、心理的にも安心感を感じる方は多い。

では、3階に子供室を設けるデメリットはあるか?となると、上記の反面、自室に入ってしまったら、閉じこもり度が高まるという点がある。自室に入ってしまったら、どこでも一緒でしょっ?という意見もあるが、3階建て住宅の場合、建築面積の制約から、ワンフロアーに3室設けることが難しいことも多く、子供室が2部屋欲しい場合には、3階が子供部屋のみ、というケースもある。親の立場では、3階に行きにくくなり、子供だけの聖域となってしまうという懸念もある。

2.子供部屋の快適性?

子供部屋に限らずではあるが、日当たりの良さを寝室に求める意見は多い。その点、3階建て住宅の3階となると、1階と比べると確実に日当たりが良い。

3階建ての家の間取りで、子供部屋の位置は、快適な3階が良いのか?

確かに、3階となると日当たりも良いのでメリットとなる。日当たりが良くて悪いということは、あまりない。
では、快適性の観点からのデメリットは? というと、直接的には、子供部屋が3階にあるデメリットは無いが、快適な場所を子供部屋に当てているということは、逆に言えば、別の場所より優先していると言える。浴室水廻りや、室内干しスペース、セカンドリビング、サードプレイスなどを3階にもってくることも出来るはずなのです。

3.結論

結論的には、子供部屋の条件にコダワリ過ぎて、間取りの方向性を決めることはやめた方が良いか考えます。
大切なことは、LDKをはじめ、家全体の快適性・機能性を高めること!
子供部屋のことばかり考え、閉じこもってしまうような家の間取りとするのではなく、閉じこもること無く、自然とLDKに集まるような家の間取りとするべきであり、階段・廊下などを含め、家全体が明るく快適で、バランスよく最適化する間取りとするべきだと考えます。

 

3階建ての家づくり無料相談お受けしておりますので、遠慮なくお願いいたします。
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