緑道の家:世田谷赤堤の住宅街区

世田谷区内の閑静な住宅地において、全体で140坪程度の元の敷地を、道路を新設した上で、4区画に分割したミニ開発の建売戸建て分譲計画。
緑道状のインフラとしてのコーポラティブ・ガーデン(共同の庭)を整備し、地域環境としてのバリューアップを意識しながら、新たに4区画の戸建て住宅を開発した計画。街区リノベーションという発想をもつ。
新設道路と各区画の残地を一体化させた緑道は、幅員7m、奥行22mあり、インターロッキングの隙間に野芝を植栽した。より開放的な空地とするため、電線などの架線も地中埋設にて配管。
各住棟を集落的にシンプルな纏りとして想定し、緑道の存在感を感じる計画。

住まいの環境デザインアワード特別賞 受賞

新設道路と各住戸の敷地残地を一体化した広がりある緑道スペース。

共同の庭(コーポラティブ・ガーデン)としても機能し、緩やかな近隣関係の誘引となる。 ゆとりある中間領域としての緑道の整備により、新たな住民と地域住民、及び新たな住民間での、程よい関係性・距離感を実現。
また、緑道インフラは、各区画住戸がセミプライベート的に捉えることも可能なため、専用敷地面積だけでは測れない広がりを実現。
温暖化対策・ヒートアイランド対策、集中豪雨対策としても寄与。


既存街区(既存前面道路)に対して開かれた緑道インフラ。ミニ開発の区画細分化による開発ながらも周辺環境の向上に寄与。
事業上・マーケティング上で妥当性ある計画ながらも、開発区域内部の環境・周辺近隣環境の両者の環境向上を実現した街区リノベーション。


大きな吹抜けリビングのあるA街区住戸