house-yama:山を望む家 

建築家とつくるデザイン狭小住宅
長野市街北部、高台の住宅地を新規に購入されたの新築計画。北西角の敷地条件を生かし、眺めの良い開放的な開口部を配置している。高台の特性を生かし、視線は気にすることなく、開放的に生活することが可能となっている。ダイニングとは段差を設けた堀込型のリビング・ワーキングスペースとしても機能する階段室ホール・家事動線に配慮した回遊動線の間取りが特徴となっている。

南側外観:北から南西にかけて山を望むことが出来る。
黒くフレーミングされた部分は1階LDKの開口部。

1階リビングダイニング
手前に堀込式のリビング、奥側に順に、ダイニング、キッチンという構成。
開口部には、プリーツスクリーンを採用した上で、カーテンボックスに間接照明をしつらえることにより、スクリーンの柔らかさを強調している。

1階LDK
右手は階段のある吹抜ホール。ホール奥の玄関に至る建具には、優しい表情のチェッカーガラスを使用。
リビングスペースは、掘り込み式とし、特注のソファクッションを造り付けている。クッション背もたれは適宜自由に動かすことが可能なので好きな場所に移動して寛ぐことが出来る。一般的な家具ソファを置いた場合と比べ、コンパクトなLDKでも圧迫感なくゆったりと感じられる。

南側外観
眺めの良い南西側に向けリビングの開口を設けている。建物に優しい表情を与える木製ルーバーには桧を使用。

2階階段室ホール
左手子供部屋は将来的に2分割することを想定し、黒色の黒板塗装の壁面の両側に引戸を設置し、開放時は、階段室と一体的に開放的に利用することを想定。7畳程度とコンパクトではあるがベッド・机をレイアウトしやすいような形状にとすることに狭小住宅でも快適に感じる構成としている。奥側ブルーの塗装壁面(PORTER’S PAINT)も黒板塗装となっている。天井には室内物干し用として、スチールパイプを設置。
正面主寝室側のには、OSBORNE&LITTLEオズボーン&リトル(マナトレーディング)の壁紙を貼った引戸を設置し、飾り絵画のように機能させている。

1階洗面室洗面化粧台
カウンタートップは25角モザイクタイル仕上げ。アンティークのブラケット照明は施主支給品として対応。鏡は既製品の輸入アンティーク調フレームにて制作。

1階ホール。左手にカウンターデスクを造り付け、パソコンをしたり勉強をしたりすることを想定。

 

洗面室(サニタリー)。正面方向はキッチン。洗面化粧台→洗濯器置場→食品庫(パントリー)→キッチンと動きやすい家事動線を確保。洗面化粧台横には引き出し式の小物収納を設置。

1階キッチンより洗面室方向
キッチン ~ パントリー ~ サニタリー ~ 浴室 と一直線に並ぶ家事動線。IHクッキングヒーター、ステンレスレンジフード、レンジ脇の壁には、25角のモザイクタイルを採用。

2階子供室。2部屋に分割した場合、3.5畳程度とコンパクトになるため、家具レイアウトに配慮し高窓を採用。階段ホールには大きな外部開口があり、周囲の山を望むことが出来る。正面のウォークインクロゼットは主寝室側からも利用可能なレイアウト。子供が小さいうちはホールと一体的に多目的に使用。

西側外観。吹抜のホールに面して大きな開口部を設けている。西日対策としては遮熱タイプのLow-eペアガラスを使用。

キッチン横の食品庫(パントリー)。可動棚板によりフレキシブルに利用可能。奥まった位置にあるため来客時にて安心。

リビングの掘り込みソファースペース。周囲のフローリング部分に腰掛けたり、クッションを移動させて寄り掛かったりして寛ぐことが出来る。